本位牌制作の文字入れに関する注意点

2024.09.22
コラム

49日法要に向けて、仮位牌から本位牌への切り替えが行われる際の文字入れには

気をつけておきたいことがいくつかあります。

特に、仮位牌には使われてるけど、本位牌では入れられない文字があるので、注意が必要です。

 

まず、仮位牌の俗名の下にある文字で、「事(叓)」。

「事(こと)」の旧字であり、俗名と戒名が同じ人物を繋ぐ意味で使われます。

本位牌には適さない文字とされています。

 

他にも本位牌には使用されない文字があります。

「没・寂・卒・往生」といった、仮位牌では没年齢の下にあるような文字も本位牌には使用されません。

本位牌には「令和〇年〇月〇日」までしか入れませんが、ご不明の場合はご寺院さまにご相談ください。

 

「新帰元(新しく元いた世界に帰る)」という文字も、仮位牌には入っていても、本位牌には使用しません。

 

また、仮位牌の俗名の下の方にある「霊」という文字は戒名では使われません。

これは49日法を経て故人が「霊」から「仏」へ変わるという考え方からです。

本位牌に入れる戒名には特別な意味があります。

本位牌を作る時の文字入れは、ご寺院や葬儀社に確認しておくと良いでしょう。