仏具の正しい並べ方
2024.11.02
コラム
仏壇における仏具の飾り方は、宗派によって異なる点があるものの
近年では家庭に合わせた自由な祀り方も増えています。
しかし、基本的な配置は大切に守られるべきポイントです。
まず、仏壇の中心となる御本尊(仏像や掛軸)は最上段の中央に祀ります。
御本尊の左右には、宗祖や名号が描かれた掛軸をかけるのが一般的です。
重要なのは、御本尊がしっかりと見えるようにすることです。
次に、お位牌の配置です。
お位牌は御本尊を隠さないように、左右か一段低い場所に安置します。
お位牌を御本尊よりも高く配置しないことが基本のルールです。
中央の段には、仏器膳を置き、その上に仏飯器と茶湯器を並べます。
仏器膳の左右には、果物やお菓子を盛る高月を配置することが多いです。
最下段は、祈りと浄化の場です。
ここには花立、香炉、火立、マッチ消し、リンなどが並びます。花立には季節の花を供え
香炉ではお香を焚いて浄化し、火立では灯火を灯します。
仏具の正しい並べ方は、仏様や祖先に対する敬意を表し
家庭の平安を祈る場を整えるために欠かせないものです。
それぞれの役割を理解し、丁寧に配置することが大切です。