お位牌をお祀りするということ
2023.09.26
コラム
お位牌をお祀りすることには様々な意味が隠されていますが、一言で言うならばお位牌は「亡き人そのもの」「ご先祖様そのもの」ということでしょうか。
お仏壇を家に安置して、お位牌をお祀りするという習慣は江戸時代にはじまりましたが、お位牌そのものの源流は古代中国の儒教の祭祀具(さいしぐ)、そして古代日本からの伝統である依代(よりしろ)などに求めることができます。
仏教では亡くなって四十九日に次の生まれ変わり先が決まると説かれます(一部宗派を除く)。
亡くなられた方がどこに生まれ変わったのかを私たちが知ることはできませんが、お位牌をお祀りするときには亡き人やご先祖様の象徴(シンボル)としてお祀りするのが一般的なのではないでしょうか。
亡き人やご先祖様を想いながらお仏壇の前で手を合わせるということを考えてもお位牌は亡き人やご先祖様そのものなのだということがよくわかるかと思います。ですから、お位牌を選ぶ際には大切な亡き人やご先祖様にふさわしい意匠、デザイン、色を基準にして大切な亡き人を思い浮かべられるようなお位牌を選ぶことも大切です。