お位牌の文字入れ*書きと彫り
2024.04.27
コラム
お位牌の文字について、制作の際に気にされる方が多いことのひとつに
文字を書くか彫るかということがあります。
昔はほとんどの位牌が手書きでしたが
現代では品質の点や見た目の美しさから、機械彫りが主流になっています。
彫り文字の場合には、彫った部分に金を流し込むため
長年使っても劣化が少ないのが特徴です。
文字の印象としてはしっかり、きっちりとした感じで仕上がります。
書き文字の場合でも手書きと機械書きがあり
経年劣化で文字が欠けたり薄れたりすることを防ぐため
金箔とゼラチンを混ぜた金泥(こんでい)を使って筆で文字を書くなど
品質を長く保てるよう工夫しています。
文字の印象としては、柔らかな感じで仕上がります。
尚、すでにほかのお位牌がある場合には、既存のお位牌にあわせて
彫り文字にするか書き文字にするかを決めます。
位牌は故人を供養し、その存在を永遠に記念する大切なアイテムです。
お位牌に書かれた文字は、その品質や見た目の美しさに影響を与える重要な要素のひとつです。
製作する際には、慎重に選択することが大切です。