お仏壇の扉は開いたまま?それとも閉めておく?

2024.02.16
コラム

お仏壇の扉の開閉には、その行為に込められた意味があります。

お仏壇は、家庭における小さなお寺とも言われ、その扉は仏様と人間との境界線を象徴しています。

内陣と外陣といった言葉で表されるように、扉は神聖な場所と普段の生活空間とを隔てています。

お仏壇の扉の役割について理解すると、開閉に対する考え方も明確になるのではないかと思います。

 

 

お仏壇の扉の開閉について、特に決まりはありませんが

いつも開けているというご家庭が多いようです。

また、朝にお仏壇に手を合わせる際に扉を開け、夕方や夜には扉を閉めるという

ご家庭もあります。

来客時などは相手に気を遣わせないために仏壇の扉を閉めておくということもあれば、

線香をあげにいらした方がいる時や、お盆の時期や親戚が集まる時などは、

扉を開けておく方が良いということもあります。

時と場合によって様々です。

 

特別な行事がある時などでも、扉を閉めておくという場合があります。

例えば、新しいお仏壇を購入してご本尊様やお位牌に魂を入れるまでの期間は

扉を閉めておくことが一般的です。

最近では扉のないお仏壇もあり、家族の価値観やライフスタイルによって

そのようなお仏壇を選ぶ方も増えてきました。

お仏壇の扉の開閉には様々な考え方があり、宗派によっても異なります。

ご家族の信念や生活スタイルに合わせた自然な形で祀られれば良いとも思いますが

迷われたときには菩提寺様にご相談されるのがよろしいかと思います。