「おりん」の種類*高台りん

2024.11.02
コラム

 

おりんは、仏具の一つで、木魚と同様に梵音具(ぼんおんぐ)として分類されます。

宗派によって呼び方が異なり
浄土真宗や天台宗では「鏧(きん)」、日蓮宗では「鈴(りん)」
他の宗派では「鐘(かね)」などと呼ばれます。

「鉢型」という金属製のお椀のような形をしているイメージのある方も
多いと思いますが

おりんは鉢型の他にも
「高台りん」と言う種類もあります。

仏具の中でも特に音の美しさで知られるおりんの一種で
金属製の足とリン本体が一体になった特徴的なデザインを持っています。

通常のおりんは台座の上に置かれて使われますが
高台りんはその名の通り、台座が一体化しているため、別途の台が必要ありません。

この一体構造により、音が途切れることなく美しく響くのが特徴です。

 

 

高台りんの音色は、リン本体の大きさによって変わります。

一般的に、リンの直径が大きくなるほど、音色は低く深くなります。

 

おりんはその形状によって音の鳴り方が異なるため
仏具としての選び方においても、音色の違いも重要なポイントのひとつとなります。

おりんを選ぶ際には、音色やサイズ、材質に注目し、使用環境に適したものを選ぶと良いでしょう。